幻の台湾珈琲豆 Part 2
またまた行って来ました、台湾珈琲豆ハンティング。昨年につづき2度目の冒険です。
場所は前回と同じ台南東山地区。しかし、今回はそのまた奥地まで潜入。農園だけでなく、その栽培方法や精製過程をつぶさに見て説明をうけて来ました。我々が普段飲んでいる珈琲がいかに手のかかったものか改めて認識しました。
やはり今回も問題は言葉の壁。そこで出発前に台南の宿の亭主に台湾語を教えてもらい「我要生珈琲豆」(台湾では珈琲の字は口へん)と紙に書き農園を回ることにしました。
タクシーの運転手さんもこの「我要生珈琲豆」のおかげで我々が何をしに来たのかを理解してくれて、最後にたどり着いたのが今回の農園。運良くそこには上海から来ていた70才のビジネスマン、蔡さんがおり、英語で通訳して頂きました。
その農園は東山地区でもっとも大きな農園で見渡す限りコーヒーの木。間に生えている高い木は檳榔(台湾ではビンランと発音)の木で、所々にポツンと酢橘のような柑橘系の木も生えていました。農園を散策中それらをモギッて食べながら山歩き。一人では絶対に戻れない珈琲園の迷路です。
この地域にコーヒーの木を最初に植えたのは日本統治時代の日本人です。戦後の混乱の中、それらを守ってこられた台湾の人々に感謝です。
今回入手した豆もティピカ種、含水率11.3%の珈琲豆。焙煎が楽しみです。2015/10/21
Cupping Comment
台湾の珈琲はお茶文化の国でもあって、比較的薄いです。焙煎度合いもあまり深くは煎らず、さっぱりとした口当りと飲みごごちでした。
今回仕入れた珈琲豆は欠点豆は少ないのですが、パーチメントのかすや砕けた豆なども多少混ざっておりました。手作業の見落としと言ったところでしょうか。なぜか生豆は台南の香り。
最適な焙煎度合い、煎り止めはやはりグっと香りが立ち上ったところ。現地でいただいた豆よりは深めに焙煎しました。
それでも軽い舌触りで、美味しいです。delicious! 2015/10/24