Java Jive Fresh Roasted Coffee Beans

Phantom of Taiwan coffee beans

幻の台湾珈琲豆 Part 1

10月末に台湾に珈琲豆を探しに行って参りました。実を言うと、台湾で珈琲豆が栽培されているのを知ったのはごく最近のことで、台南旅行を企画中に南部で珈琲豆を栽培している農家があることを知り、すかさずその実情を探ってみました。

台湾というとお茶のイメージがありますが、最近では街中に洒落たカフェが立ち並び、若い年齢層を中心に珈琲が幅広く親しまれています。とは言ってもその珈琲豆は日本と同じようにほとんどが輸入豆で、飲み方も南国ということもあって、アイスコーヒーにミルクを入れて飲むという人が大半です。

台湾産の珈琲は何処で飲めるのかと言えば、直接栽培農家に行って農家の経営するお店でいただくか、もしくは市内の高級デパートなどで売っている焙煎された珈琲豆を購入するのが一般的です。

まず驚いたのはその値段の高さです。それは日本でのブルーマウンテンやハワイコナ並みの値段でした。私は自分で焙煎してカッピングをしたいため、あくまでも生豆を入手するために直接農園を巡りました。

台湾の珈琲農園

台南から電車とタクシーを乗り継いで農園にたどり着くと、そこはどれも小規模農園でした。珈琲豆のみを栽培しているのではなく他のフルーツなどと一緒に栽培出荷して生計を立てているといった農家です。

珈琲豆の収穫量も多くはなく、値段が高いのも納得。しかも、それだけに手間ひまをかけられて栽培されているといった印象でした。(最終的に手渡された豆はよくピッキングされていて、品質も良く、欠点豆はありませんでした。)

農園では生豆を出して見せてくれるのですが、「これは売れない」と言って、焙煎された珈琲豆パックを売ろうとします。地域の特産品なのでしょう。中国語を話せない小生は身振り手振りで、「生豆が欲しい」と筆談で交渉しても、らちがあかない状況でした。しまいには、観光で来ていた見知らぬ中国人のオバちゃんも割り込んでくる始末。自分のことながら、観ているだけで面白かったです。

最後にたどり着いた農園から入手した今回の豆は約1 Kg、昨年収穫の格付けされた含水率14%のティピカ種です。以降は帰国してからの焙煎リポートになります。

Cupping of medium roast

ミディアムロースト

焙煎中の香りはフルーティー。焼き上がりはこれブルマンじゃない?と見間違うほど。

カッピングコメント:ブルーマウテン並みのカフェイン量を感じます。まるでお茶、(安平で飲んだ黒豆茶のような)マウンテン系の味です。それでもしっかり後味を残します。

「ノスタルジーを味わう」

今回はおみやげ程度にしか入手できませんでしたが、近い将来なんとかジャバジャイブでこの幻の珈琲豆を販売できたらいいなと思っています。2014/11/04

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